根菜の日常と非日常

根菜(特に大根)好きな管理人が、田舎に移住して出会う日常と非日常を綴る

田舎で子どもを育てるということ ~理想の子育ては田舎にあるのか~

どもども、スケ半です。

 

仕事で移住関係の相談を受けることがしばしばあります。

 

当然、移住検討者の方とお話しする機会も多いのですが、その中でも話題になるのが『子育て』というテーマ。

 

移住と言えば、定年後のセカンドライフというイメージがあったのも昔の話し。

今は若い世代の移住も増えてきて、同時に子育ての問題も表面化している。

 

せっかくなのだから、その辺について書いてみよう。

 

 

 田舎で子ども育てるということ

田舎で理想の子育てができるか

はじめに

まず、スケ半には子どもがいない。

女王様はそろそろ子どもが欲しいと言い始めたので、夫婦でいろいろ相談している。

 

そして、スケ半と女王様は元教育関係の仕事に就いていた。

学生のころから考えると、本当にたくさんの子どもを見てきて、同時にさまざまな保護者の方とも話しをしてきた。

 

子どもはいないけれどもそのバックボーンを基に話しをしていこうと思う。

ちなみに、教育関係は以前触れているので、過去記事を参考にしてほしい。

 

daicon-tabetai.hatenablog.com

 

『田舎の子育て』と一概に言っても・・・

 

『田舎の子育て』と聞いて、あなたは何を連想するだろうか。

 

 

大自然の中で駆け回る子ども

 

木につないだハンドメイドのブランコで遊ぶ子ども

 

橋の上から川に飛び込む子ども

 

貸し切りのゲレンデでスキーを楽しむ子ども

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一学年に2人しかいない学級の子ども

 

通っていた小学校が廃校・統合された子ども

 

船に乗らないと高校へ通えない子ども

 

学校の先生は本土から派遣される学校に通う子ども

 

 

 

一言で『田舎で子育て』と言っても千差万別であり、

そこには『程度』という非常に重要なファクターが存在する。

 

 

親が望む『田舎の子育て』とは

では、実際に自分が田舎で子育てをしたいと思うとき、

どのような状況が望ましいのだろうか。

 

 

たとえば、もう完全に大自然が良くて、とにかく雄大な暮らしの中で子育てをしたいという場合は、本当の田舎を選択する必要があるだろう。

 

 

もっとも、昨今の日本でそんなところを探すと自ずと選択肢は狭まる。

 

 

愛媛の端っこ、佐多岬

 

鹿児島の離島、沖永良部島

 

北海道の離島、礼文島

 

 

 

探せばいくつかあります。

 

 

 

 

 

 

 

ありますが、、、、

 

 

 

 

はたしてそれは、

 

現実的なのだろうか。

 

 

 

限界集落での生活は、思っている以上に難しい側面があると言わざるを得ない。

 

移住で人気の五島列島は、若い世代の夫婦もよく移住し、そして子育てをしようとする。

 

しかしその一方で島を離れる人もまた多く、その中に移住者も多く含まれる。

 

 

 

『思っていたのと違う』

 

 

このギャップは、田舎に行けば行くほど大きくなる。

 

 

ロマンだけでは、生活は成り立たない。

 

 

田舎で子育てをしたいと思う大部分の親が求めるのは、

雄大大自然の田舎ではなく、

 

 

 

『適度でちょうどいい田舎』

 

 

 

これなのではないだろうか。

 

 

適度な田舎の定義

適度な田舎のってどんなもん?

 

では、適度な田舎ってどんな田舎を指すのだろうか。

 

スケ半が思う、適度な田舎を生活環境と教育環境の二つで見ていこうと思う。

 

 

生活環境

 

田舎過ぎない田舎の生活環境はこんな感じ。

 

  • コンビニが車で20分以内
  • スーパーが車で20分以内
  • 総合病院がある
  • 電車とバスが通っている
  • 1時間ほどで高速のインターへたどり着く
  • 2時間ほどで空港へたどり着く
  • 外食チェーンが30分圏内にある

 

こんなところだろうか。

 

 

まず、コンビニがあること。

もちろん24時間営業である。

 

田舎にコンビニはいらねーんだよ、という人は適度な田舎を求めていないかロマンに偏りすぎている。

車で20分の距離ということは、少なくとも3~5キロほど離れていることになり徒歩圏内にはないということになる。

 

都会に慣れ親しんだ人間にとって、コンビニがないというのは、意外と致命的なもの。

 

田舎のスーパーのラインナップは、お世辞にも豊富とは言えず、いくつもハシゴする必要が出てくる。また、日用品はドラッグストアでドライバーはホームセンターと役割分担が明確なため、どこかが閉まっていると困る状況が頻発する。

 

その点、コンビニは最低限のものが揃っていて急な対応にも困らない。

さらに、銀行系ATMが重宝される。

田舎に行けば行くほど金融は地元密着型になるため、都市銀なんかまったく存在しない。だからこそ、コンビニは重要。

 

コンビニがあれば、たいていスーパーはある。

しかも地元密着型の聞いたこともないようなスーパーが。

ただし、閉まる時間が早い・物が無くなるのが早い場合が多いので、近場にあることが重要。

daicon-tabetai.hatenablog.com

 

総合病院があることも重要。

その中には、救急や小児科・産婦人科等があるはず。

 

総合病院は、過疎地域でも一番栄えているところに置かれる場合が多く、それだけでも目安になりうる。

 

 

教育環境

 

田舎過ぎない田舎の教育環境はこんな感じ。

 

  • 小中が各3つほどある
  • 高校が二つ以上ある
  • 保育園、幼稚園が30分以内にある
  • 県内の大学へ2時間以内で行ける
  • 大きな予備校へ2時間以内で行ける
  • 子育て支援がある

 

 

まず、小学校中学校が複数あること。

できれば3つずつ以上は欲しい。そうすれば、統廃合されてもとんでもなく遠くなることはない。

必然的にクラス数も同級生の数も安定する。ある程度しっかりとした行事ができ、部活動ができる状態である。

 

高校は二つ以上、できれば三つ欲しい。

というのも一つの場合、選択ができなくなる。そこの偏差値がどうかに関わらず通わなければいけない、という状況は芳しくない。

三つほどあれば、自分の偏差値に合わせて選択が可能となる。そして、できれば遠くても通える範囲に私立が欲しい。特に進学校。そうすると、大学やその先が非常に鮮明になる。

 

保育園幼稚園は、できるだけ近くにあることが望ましく、当然選べる数があるほどいい。園の方針に合うか合わないかが当然出てくるし、遠くなればその分移動の負担が増えてくる。そうなると、仕事に関わってくる。当然、地方に行けば行くほど賃金は安くなる傾向になり、共働きが必要になる。

 

大学の問題は難しい。

適度な田舎にも大学はない場合が多い。あればラッキーだが、そこに行きたい学部があるかどうかはまた別問題。

大学になれば、独り立ちの意味も込めて下宿する、という選択ももちろんあるが、その分お金がかかることは覚悟しなくてはいけない。当然、公立か私立か・行きたい学部などによって学費は大きく異なる。

 

大学受験は、できれば予備校に通いたい。

そうなると、通える範囲に予備校があるかどうか。片道1時間半が限界でそれ以上は現実的ではないだろう。

もし、ない場合でも自力で頑張って合格を掴める猛者もいるだろうし、私立ならば指定校推薦の場合もある。公立でも公募推薦で滑り止めを確保したり戦い方はさまざま。

しかし専門的な、たとえば美大医大なんかはやはり予備校が必要になるだろう。子どもがそれを志望した場合、どうするか。

 

適度な田舎には、子育て支援がある。

それも三者三様なため、一過性のものではない息の長い手当をもらえる自治体を選ぶといいだろう。

二人目から控除がさらに手厚くなる制度もあるため、せっかく移住するならばそこも検討するべきである。

 

田舎で子育てをする=そこが故郷になる

東京の池袋を歩いたとき

東京の出張で池袋北口を歩いたとき、街並みを見て女王様がぽつりと。

「ここらへんで子育てはしたくないなぁ」と言ったのが印象的だった。

 

もちろん、人の価値観はそれぞれであり、そこで子育てをしている人を否定するわけではない。当然、限界集落で子育てをしている人に対しても然り。

 

ただ、『我々が子育てをするなら』という前提で出てきた言葉だ。

 

周りには刺激の強い街並みが佇んでおり、確かにあまり子どもを育てりイメージは湧かなかった。

そもそも、あまり東京で暮らすというイメージが僕らにはない。

大阪と名古屋で育った僕らは、東京のすごさがよくわかる。自分たちの街でも持て余していたのにその規模ではないのだ。

 

できれば、僕たちも適度な田舎で子どもを育てていきたい。

 

そう感じる。

 

移住先で育った子どもは、そこが故郷になる

 移住によって変化するのは、生活教育環境だけではなく、『郷土愛』にも影響を及ぼす。

 

移住を決めた親たちは、自分の故郷が別にあり、そこに里帰りすることができる。

そして、移住先で育った子どもはその土地が正しく『故郷』になる。

 

仮に移住先を親が離れた場合、子どもの故郷は危うくなる。

『里帰り』『実家へ帰る』という概念が希薄なものになるのではないだろうか。

 

 

実はこれがあまり話題になっていない問題で、女王様はこれを危惧している。

 

というのも、『子育て』を目的とした移住は、子育てが終わった後その土地を離れる場合が多い。

田舎は、都会よりも歳をとればとるほど住みにくくなる。坂は多く、買い出しも億劫だ。よく『リタイヤ組が移住する』という話を聞くが、歳をとってからの暮らしやすさで考えるなら断然都会を推す。もちろん、『故郷に帰りたい』『昔育ったような景色で過ごしたい』という想いがそれを凌駕すれば問題ない。

 

もし両親が移住先を離れたら、子どもの故郷はどうなるのだろうか。

親は子育てというテーマを完了しているかもしれないが、子どもは多感な時期を過ごした自分のアイデンティティをそこに残している。

 

自分が思っている以上に、故郷への愛着というものは強い。親も自分の育った土地へ帰りたいと思うかもしれない。

 

そして、親の介護という観点で子育てのあと戻らなければならないかもしれない。

これがUターン者とIターン者の違いだ。

 

Uターンは『自分の故郷に帰る』、Iターンは『新たな土地へ行く』

この違いは、実に大きい。

 

そのことも鑑みて移住を考えなくてはいけない。

 

まとめ

僕と女王様は、この土地に居続けるかわからない。

非常に良い土地ではあるが、ここで子育てをするかまだ決めかねている。

いや、正直に言うときっともう一度移住をするだろう。

 

だから、次の移住先は慎重に決めたいと思っている。

年齢的にも将来的にも大事な時期に来ているからだ。

 

また、このブログで移住検討地の所感等を綴っていこうと思う。

 

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