根菜の日常と非日常

根菜(特に大根)好きな管理人が、田舎に移住して出会う日常と非日常を綴る

世界は『カブレ』で溢れている

初めに言っておく。

この記事を読むあなたは、人生のおよそ3分ほどを無駄にすることを。

 

3分あれば・・・

カップラーメンが作れる。

頑張れば、どん兵衛もカタ麺で食える。

ウルトラマンが怪獣をほぼ倒せる。

人の顔を水面に着けて殺すことができる。

走れば新橋から銀座まで着ける。

その気になれば、有楽町・銀座・日比谷の地下入り口を制覇できる。

 

そう、東京のお話し。

 

1月は、ほぼ毎週東京に出張であった。

そのためか、僕は心なしかシティーボーイにカブレていた。

普段はヨレヨレのジーパンにパーカーのくせに、

東京へ行くときは引き出しの奥からバーバリーのパンツを取り出し、ハイカットのブーツを履いて、キャメルのチェスターコートを羽織った。

 

気付いたら毎週末同じ格好をしていた。

そして、毎週末同じ時間に同じホテルにチェックインしていた。

そこで、毎週末同じ受付のお姉さんに対応してもらった。

 

彼女は言った

「毎週ご利用いただきありがとうございます」

 

僕はその時、

(先週のことを覚えてくれているなんて素敵なお姉さんだ。ポンコツとは大違いだ)

daicon-tabetai.hatenablog.com

 

 

 そんなことを思って、エレベーターに乗り込んだ。

 

 

そして、ボタンを押して横のミラーを見てから気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎週末同じ時間に現れる同じ服を着た男が

そこに佇んでいた。

 

 

その恐怖たるや受付のお姉さんの心中を察する。

 

 

こういう時、結婚しているというのは便利である。

あぁ、こんな毎週末同じ時間に現れる同じ服を着た男でも結婚できる程度にはなんとかなってるんだ、という謎の安心感を与えることができるだろう。

 

僕は、安心して隣に佇む女王様を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週末と全く同じ格好をした女王様が、

そこに佇んでいた。

 

 

 

 

 

そんな女王様と、せっかく東京に来たのだからとお洒落なピザ屋さんに入ることにした。

 

1Fのフロアは満席のようで、入口でお姉さんが二階に向かって受け入れが可能か叫んでいる。

しかし、上からはどうやら見当違いの答えが返ってきているようで、しばらく揉めていた。

 

どうにか2Fに入ることができ、僕は椅子へ女王様はソファへ対面式に座った。

 

僕の後ろは厨房になっているようで、ひっきりなしに元気な声が響いてくる。

 

 

 

 

そして、その声は

イタリア語なのである。

 

 

「hふghr・・・マリナーレ!!」

「スィー!!!!!」

 

 

みたいな感じである。

 

 

僕はそれを聴きながら、壁に目をやる。

棚に置かれたワインボトル、お洒落な小物、ミニカー。

 

原型がさっぱりわからない抽象画に

豊満な裸の女の画。

 

 

 

僕は、その一つ一つを丁寧に見ていると、また後ろでイタリア語が響く。

 

「jほfgじrg・・マルゲリータ!!」

「スィー!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それと1番テーブルにピザ出てるか見てきて」

 

 

・・・ん?

 

 

「もう、パスタできてるから運んで、早く」

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

厨房とホールがうまく回っていないようだ。

 

 

 

 

 

そして、唐突な日本語。

 

 

 

 

 

なぜなのか。

 

なぜイタリア語ができないなら

日本語で全部通さないのか。

 

 

 

その後も9:1の割合で日本語優勢のまま僕らの前にピザとパスタが運ばれてきた。

 

 

味はまずまずであった。

いや、銀座でイタリアンのランチを一人1000円で食べられるのだからコスパ最高なはずだ。

 

 

 

僕は、女王様が食べ終わったのを見計らって席を立つ準備をした。

後ろでは相変わらず揉めている。

 

その時・・・

 

電話が鳴った。

よくある電子音だ。

女の子が出たのだろうことが、声でわかる。

 

そして、

「了解、ちょっと待ってて」

と言った後、聞き覚えのある電子音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タラタラタラタララ~ン

タラララ~ン、タラララ~ン・・・

 

 

 

 

 

 

エリーゼのために

 

 

 

キタでこれ。

ド定番の保留音。

 

 

 

お洒落なイタリア語が一割飛び交う

イタ飯屋で響くエリーゼのために

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は吹き出しそうなのをこらえて、コートを手に取って振り返る。

 

 

目の前のカウンターキッチンの厨房の中には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒人の青年が佇んでいた。

 

 

 

 

僕は一瞬意味が分からなかった。

大きく混乱していた。

 

 

すると、その混乱をよそに先ほどの電話を受けていたお姉さんの声が響いた。

 

 

「アダム!電話!!」

 

僕の目の前の青年は、カウンターキッチンを横切って電話を取った。

 

 

あの青年はアダムというのか・・・

 

 

 

アダムは受話器を取ると耳に当てながらこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、もしもし?アダムですけど」

 

 

 

 

めっちゃ流暢な日本語で

アダムは話していた。

 

 

 

 

 

 

そして、その声は

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それと1番テーブルにピザ出てるか見てきて」

 

の声そのものだった。

 

 

 

 

 

 

 

アダムがめっちゃ流暢に日本語で揉めていたのだ。

 

 

 

僕は混乱しながら、女王様に言った。

 

「イタリア語の発音いいと思ったらアダムか(笑)」

 

すると女王様は言った。

 

 

 

 

 

「いや、アダムはホールの使えない女の子に苦言を呈していただけだよ」

 

 

 

 

 

アダムは日本語しか話していなかった。

 

 

 

 

 

僕らは店を出て、寒い銀座の裏路地を歩いた。

 

「ピザ美味しかったね」

「そうね、久しぶりにピザを食べたわ」

 

 

 

 

 

「でも、やっぱりアダムが本場仕込みのピザを焼いてるからかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?アダムはカウンターで

伝票の整理しかしてなかったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

アダムはピザを焼いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、僕らは銀座をブラブラと歩いた。

 

高そうなブティックが並び、ショーウィンドウにはブランド品がアーティスティックに並べられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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僕らは、しばらく歩いてからスタバに入る。

もうお洒落の定番。

 

 

おしゃれ番長スタバのレジに並ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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用事を済ませて、僕らは飛行機に乗り込む。

 

ANAの機内報に目を通し、さも乗り慣れている感を醸し出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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