根菜の日常と非日常

根菜(特に大根)好きな管理人が、田舎に移住して出会う日常と非日常を綴る

『ろくべえ』という謎の郷土料理を作って食べてみた

こんにちは、スケ半です。

 

相変わらず雪です。

そして尋常じゃなく寒いです。

 

家の中にいると白い息が出ます。

ダウンを着ていても震えが止まりません。

 

家の中で遭難状態です。

 

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若かりし頃のロイ様、さすがの貫禄

 

 

謎の郷土料理を作って食べてみたら…

郷土料理について知る

日本各地に存在する謎の郷土料理

九州の片田舎で寒いなんて言っていたら怒られそうなぐらい、寒い地域は日本の各地に点在していて、そこには身体を温めるための生活の知恵が随所にちりばめられている。

その中でも、特に『食』に関しては非常に地域色が濃く、モノによっては名前では皆目見当もつかないようなものも存在する。

例えば、有名どころで言えば

青森の『いちご煮』、栃木や茨城の『しもつかれ』、和歌山の『かきまぶり』

徳島の『でこまわし』、熊本の『いきなり団子』

などなど・・。

 

当然、僕が移住した県にももちろんいくつか郷土料理がある。

そして、南部の方にとんでもなく謎な郷土料理が存在した。

 

昔話に出てきそうな名前の郷土料理

南部に存在するその郷土料理

その名も『ろくべえ』

昔話に出てきそうな全く見当もつかない名前。

僕は気になってレシピを調べた。

 

かつて島原が大飢饉に陥ったとき、名主の六兵衛さんが考え出した耐久食

 

・・・耐久食・・・?

なんだ耐久食って。しかも、やっぱり人の名前で間違ってなかったのか。

 

島原は食糧不足に陥ってサツマイモを主食とした。

六兵衛さんは、サツマイモを粉末にして山芋を入れ、熱湯で捏ねてうどん状にした。

 

ほう、イモに芋を入れたんか。

そんでうどん状ってなんだ。麺にしたんか。

 

見た目は太麺のソバのようだが、甘味がある

 

いや、難しい。

さっき『うどん』って言ったのに『ソバ』に変わった。

そもそも麺というジャンル以外まったく違うものに生まれ変わった。

さらに甘い?サツマイモだから??

 

こうなったら、一度作って食べてみよう。

 

 実際に作って食べてみる

材料はいたってシンプル

いざ作ってみるためにレシピを調べる。

するといくつか出てきて、あのクックパッドにもレシピがあった。

それを今回は参考にしてみる。

 

まず、材料は

  • いも粉
  • 長芋
  • かまぼこ
  • ちくわ
  • ねぎ
  • 醤油、酒、みりん

以上。

少ない。非常に少ない。さすが耐久食。

 

ここで一つの疑問が生まれる。

いも粉って売っているのだろうか

 

あなたは生まれてきてから今まで『いも粉』に出会ったことがありますか?

スーパーで『いも粉』を手に取ったことがありますか?

 

少なくとも僕はない。

だからこそ、『もしかすると粉を作るところから始めないといけないかも知れない』

と覚悟して買い物に出かけた。

 

そして、一件目・・・

 

 

 

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 まさかの一発ゲット・・・・

 

まじか。

正直舐めていた、『いも粉』のことを。

 

そして、他の食材も買い揃え、いざ調理開始。

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いざ調理してみて気付く、ろくべえの難易度

まずは、食材の下準備。

切って皮をむいて…。

 

そして、いも粉をボウルに開ける。

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二人分で200g

まず、『いも粉』は粒子が細かいのか、非常に舞う。

咽返る。苦しい。

そして、においはどことなくホットケーキミックスの香りに近い。

ほのかな甘さを感じる。

 

そこに、長芋を100gほど擦り、捏ねる。

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ここで、僕はあることに気付く。

僕は、簡単な料理はするが、手の込んだ料理はしない。

しかし、女王様は手の込んだ料理が好きでしょっちゅうしている。

そして、それを観察するのが僕の趣味である。

 

 

だからこそ気付いた。

 

 

こいつの異常なほどの粘度に。

 

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一向にまとまる気配がない。

どういうことだ。異常なほど手に粘着してくる。

 

僕は諦めて、『追いいも粉』をする。

そして、これがのちに悲劇を生むことになる。

 

何とかして、粘度をまとめ上げ、ラップへ移し寝かせようと試みる。

しかし、こういう作業に慣れていない僕は、『いも粉』だけではなく、ラップにも弄ばれる。

ちっとも綺麗に切れてくれないラップ。すぐくっついて皺だらけになるラップ。変な形で切れてくっついてしまうラップ・・・。

僕はラップにアタリ散らしながら、『いも粉』を1時間ほど冷蔵庫で寝かせる。

いつものように、ため息をつきながらラップを労わる女王様。

 

『いも粉』を寝かせている間に、トッピングと出汁を準備する。

トッピングは適当にこれをこうして、ああして、こうです。

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卵料理は得意です。楽な料理を追求すると卵料理ばかりになります。

出汁はいつもの『千代の一番』

和風だし 千代の一番 50包入

和風だし 千代の一番 50包入

 

 

そうこうしていると、1時間が経ちました。

冷蔵庫から取り出してみる。

 

ほう、まとまっとるやないか。

 

あれほど自由奔放だった『いも粉』がまとまりをみせていました。

それは、荒れ放題だったクラスが卒業式前に一致団結するような、そんな様子でした。知らんけど。

 

僕はまな板に打ち粉ならぬ打ちいも粉をして、まとまりをみせたいも粉を0.5cmの厚さに伸ばす。

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ところが、またしてもここで問題が発生する。

 

あれほどまとまりをみせていた『いも粉』が、少し伸ばすと突如バラバラになり始めたのである。

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粉々に砕け散る『いも粉』学級を全身全霊をかけてまとめ上げる元塾講師。

 

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しかし、一向にまとまらない『いも粉』学級に対し、パワープレイという最終手段で抗う元塾講師。

その代償は麺の太さに表される。

 

この太さにしか切れないのだ。

切ったとたん、この『いも粉』学級は強力なくっつきを見せるのだ。

 

なんとか、『いも粉』学級を切り終え、鍋に投入して茹でる。

ちなみに、浮いてきたらOKらしい。

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そばというより、ただただ粘土。

 

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この絵の破壊力。

ポテトかめんまにしか見えない。

 

そして、ゆであがった後、出汁の鍋に移し、調味料で味を調える。

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アルコールを飛ばしたら完成。

器に盛る。

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こうして、ろくべえは完成した。

 

いざ実食!

 それでは、いただきます!

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結構美味そうにできたんじゃないか?

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こう見るとこんにゃくが入っているように見えるだろう?

 

それをだ、実際に食べてみようとすると・・・

 

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この太く短く感。圧倒的存在感。

 

食べてみた味は・・・

ものすごい弾力。

そしてほのかに感じるサツマイモ。

甘味と風味、どちらもサツマイモのそれを感じる。

 

お出汁の味付けはクックパッドさんのレシピ万歳。

超絶美味い。

 

 

しかし、だ。

思い出してほしい。

僕は二人前作ったのだ。

 

ところが、だ。

僕は途中でとんでもない愚行をしたのだ。

 

そう、『追いいも粉』である。

 

その結果・・・

 

尋常じゃないボリュームになった。

 

さすが、耐久食。

腹持ちが半端じゃない。

食べている途中から膨れ上がる腹。

 

涙目になりながら完食。

途中からはただただ苦行だった。

 

味自体は、素朴でいい味。

しかし、打ち粉やら追いいも粉やらしたおかげで若干粉っぽさが残った。

そして、ほのかな甘さが苦手な人もいるだろう。

ただ、僕自身はそこそこ美味しく食べられたし、プロが作ったものが食べたくなった。

 

だから、後日行ってきた。

https://tabelog.com/nagasaki/A4203/A420302/42000620/

本場六兵衛さん。

圧倒的細さ。繊細なお出汁。美味すぎた。

やっぱりプロは違う。そして、もつ鍋が美味い。

 

まとめ

本場の六兵衛は美味い。

そして九州のもつ鍋は美味い。

九州に来るまでは、豚骨ラーメンもホルモンも苦手だった僕だが、本場はやはり違う。

一発で好きになった。

 

ちなみに、女王様はウナギが苦手だったが、名古屋のひつまぶしを食べてからウナギが大好物になった。

 

やはり、本場の物は本場で食べるのが僕の主義だから

 

 大泉さんもこう言っていることだし、ぜひ皆さん。

 

遊びに、食べに、移住しにおいでよ!!!

 

今回の激闘を動画にしてあります。

ぜひ、皆さんご参照ください。

そして、僕を憐れんでください。

 


スケ半のぼっち飯⑦ ~〇〇をおかずに飯を喰う~郷土の摩訶不思議編