根菜の日常と非日常

根菜(特に大根)好きな管理人が、田舎に移住して出会う日常と非日常を綴る

正月明けの呆けた頭で東京の偉い人のお話しを聞いたお話し

成人の皆さん、おめでとうございます。

 

僕が成人式に出席してから、早11年ですか。

そりゃ体重が同じように10kgぐらい増えますよね。

髪の量も心なしか減ってきますよね。

 

僕はボッチですが、成人式に参加しました。

成人式といえばおめかしをしなくてはいけない、というイメージがあったので、

そのために特別なスーツやら何やらを買って美容院にも行った覚えがあります。

 

 

確か、薄くストライプの入った光沢のあるXSのスーツをさらに詰めてもらって極細へ仕立て上げ、その上にはベルベット生地のロングコートを羽織っていました。髪はおよそ常人には到達できない極度のアシンメトリーな金髪で片側の耳には15cmほどの十字架のピアスを着けていました。

 

言っておきますが、当時塾講師です。

さらに言っておきますが、陰キャラです。

もう一つ付け加えておきますが、ボッチです。

 

そう、これを中高生が読んでいるとは思えませんが、伝えておきます。

 

拗らせると、相当痛くなるから気をつけろ

 

僕は小中とそれなりにリア充をしていましたが、高校受験で失敗し、ボッチ拗らせ症候群に罹りました。そのため、大学生では無事に大学生デビューという痛々しいデビューを飾り、髪を染め、ピアスをいくつか開けました。その姿を見た祖母は、声を荒げるでもなく、軽蔑するでもなく、温かい眼差しでこう言いました。

「○○、一年で一つずつ、戻そうね」

僕はその言いつけ通り、一年ごとに一つずつ減らしていきました。

おばあちゃん子だったのです。

 

ほどなくして式は閉幕し、みんな二次会へ向かおうとしていました。

しかし、僕はその輪には加わらず、逃げるようにアルバイト先の塾へ行きました。心優しい級友は「○○は二次会行かないの?」と声を掛けてくれましたが、僕は「いや、受験指導が残ってるから」と消え入るような声で返し、その場を離れました。

 

もう、心が限界だったのです。

 

なんだか、ちびまる子ちゃんにありそうなストーリーです。

ここまで『自業自得』という言葉が上手く当てはまる事象を僕は知りません。

 

そんなこんなで、僕は毎年成人の日を迎えると、少しおセンチな気持ちになります。

 

地域活性化について勉強する

東京で偉い方々のお話を聞く

正月明け一発目、東京へ出張

新年一発目のお仕事は、実に一年ぶりくらいの東京出張。

お勉強であります。

場所は、六本木付近にある大学校舎内。

久々に大学へ入りますが、なんだここ。

 

近未来感が尋常じゃない

 

そう、建物がすごい。

僕の母校も、昔は名古屋でもなかなか洒落トンシャンで有名で「ホテルみたーい!」と言われたもんだが、比じゃない。なんかバネが剥き出しだ。なんか耐震設備とか9.11の事件解明とかそんなんで見たことあるようなバネがそこら中にある。コンクリートの打ちっぱなしもあれば、ガラス張りの階段があったり…。もうすっかりお上りさんである。

 

その中を抜けて講義室入り、約二時間ほど講義を受ける。

久しぶりに見たすごい量の資料。フルカラー。細かい数字。

 

ちなみに移住先で会議といえば、日にち以外何も指定されない超絶ファジーなもの。

こちらが直前に何度か連絡をして、やっと場所と時間が指定される。

そして、その場に集まって最初に発せられる言葉は

「さて、何を話そうか。ざっくばらんに、自由に話したいことを・・・どうぞ!」と言われる。開催者さんは基本ボールペンのみ持参。ヘタするとペンはあってもノートはないパターンもある。もちろん、資料なんて存在しない。

最初はこれにかなりなカルチャーショックを受けた。田舎の会議半端なす。

(もちろん、全部がそうではありません)

 

みっちり二時間話を聞いて、質疑応答。

さまざまな地方の方がいろいろな質問をする。自自治体が抱えている問題点や制度の仕組みについてなど。自治体によって抱えている問題は三者三様である。

 

僕は会議を聞き終えて、感じたことが一つあった。

 

『数字と現状(意識)がリンクしていない』

 

地方の現状

そもそも、『地域活性化』というテーマが頻繁に世の中で取り扱われるようになったのは、少子高齢化が話題になり始めてから少し経った頃。

『消えゆく自治体や地方をどう存続させるか』という命題については、ずいぶん前から考えられてきたが、実際に施策が打たれ始めたのはそれほど昔ではなく、まだ最近と表現できるレベルだろう。

地方自治体はいろいろな移住促進の取り組みを行っていて、「移住してくれたら牛1頭プレゼント」や「畑を無償で貸し出し」など探せば面白いものもたくさんある。それと同時に、セミナーやフェアを大きい都市で開催して、直接面談を行ったりもしている。

 

しかし、結論から言えばこれは『延命措置』である。

ある程度人口が流出した地方に、人口完全復活の『完治』は不可能である。

なぜなら、これは地方だけでなく『国全体』が抱える病だから。

国レベルで人口が減り続けているわけだから、ここから『良くなる』というのはほぼ不可能なミッションと言わざるを得ない。

 

今の現状は、『地方が人を奪い合っている』だけなのだ。

根本的な人の数は減る一方なのだから、この図式は今後拍車をかけていくことになる。

 

自分の故郷が消える可能性

人は減る一方で、残された人口を地方が奪い合っている。

この現状が続けば、自ずと見えてくるのは『自治体の消滅』である。

このままいけば、力の弱いすなわち選ばれなかった自治体はどんどん消滅する。

もちろん、現状で合併は起きている。しかし、今後はよりその色が濃くなるかもしれない。

自分が生まれ育った故郷の名前は消え、人がいなくなり、駅が消え、バスが消え、畑も消える。何に使われているか分からない土地だけが残り、空き家がところどころに廃屋として建つのみ。

これが田舎だけではなく、そこそこの地方都市でも起こる可能性がある。むしろ、観光資源に乏しい言い方は悪いが中途半端な地方都市は危険だ。

 

しかし、その危険性がまだ浸透しているとは思えない。

これは、僕が移住してきて感じる一番の違和感である

 

ここの人たちは、町が寂しくなったことを自覚している。

そして、今後この町がさらに寂れていくことも知っている。

だから、賑わいが戻ってくればいいと口を揃えて言う。

 

ところが、町が消滅するという危機感はまるでない。

そして、自分たちの生活が変化することを求めていない。

 

つまり、『地方活性化』や『地域おこし』という類のものを望んでいない。

 

もちろん、全員ではない。これは声を大にして言いたい。

特に若い人や意識を強く持っている人がいることも事実である。

しかし、その声が潰されてしまうほどには、上に書いた人たちというのは存在する。

これが現状だ。

 

地域活性化という難しい問題

田舎になればなるほど、人と人とのつながりは濃くなり、強くなる。

その分、信用や信頼で物事が左右されることが増え、そこに利権や損得勘定が生まれる。

そのため、何か大きなミッションを進めようとするとき、この問題が大きく壁となって立ちふさがることとなる。

 

田舎という、人間臭さが残った素晴らしい土地は同時に保守的な側面も併せ持ち、物事のスピードが削られ、流され、力を失っていく。

 

特に、隣接する市町村の中で一番栄えているところは危険だ。

「うちは大丈夫」「なんとかなる」という意識が強い。

また、『以前は栄えていた』街も同様に危険だ。

 

そういう市町村は往々にして市民の行政への依存度が強い。

口を開けば行政の悪口だが、しかしもう行政無しでは暮らしが成り立たないレベルになっているところもある。

行政もなんとか現状を打開しようとするが、そもそも財源の確保がままならず、市民生活の補助関係に大部分の予算を割かなければならず、動けない事情もある。

 

『地方活性化』という問題は、人口がある程度減少してしまった地域にはもう手遅れで、あとはもう緩やかな死(消滅)を待つような現状がそこにはあるのだ。

 

ところが、今回受けた講義の中でもこの現状を『数値』としては見ることができても、『意識レベル』で感知することはできなかった。それは、総務省国交省という国の機関と地方の現状の隔たりに他ならない気がしてならなかった。

 

まとめ

移住先のリンガーハットは、いつも殺伐としている。

松屋は牛丼が出てくるまで20分かかる。

定食屋さんはハンバーグが出てくるまで40分かかる。

 

これはみんな人手不足で起こっている。

 

高校生や大学生、留学生や外国人のアルバイトがいかに重要か、東京や大阪名古屋に行くとそれを痛感する。

 

移住先でも、『自分の故郷を守りたい、何とかしたい』という想いを持っている人はたくさんいる。

その中で、『何ができるか、どうしていくべきか』を国も自治体も一緒になって考えていく必要がある。そのためにも、『意識の隔たり』を解消していかなければならない。それには、現地の声・移住者の声・専門家の声を吸い上げ、生かしていく仕組みがいる。

 

自分に何ができるか、いい勉強になりました。

奪い合うだけでは限界がある、だからそれに代わる手立ても考えていきたいですね。

 

僕はひとまず、移住を勝手に応援していく今の活動を続けていきます。

だから、今日も声を大にして言います。

 

遊びに、移住しにおいでよ!!!

https://www.instagram.com/p/BdNCsl7hI3w/

待ってるぜよ